加賀恭介と云えば、東野さん。
東野さんの本は、割と好きなんだ。
けれど、今回の本は結末がイマイチだった。


アダルトビデオに出演なんて、なんだか陳腐に思えた。
陳腐に思えた理由は、驚きが無かったからなんだろうな、きっと。


まだ私が20代だった頃。
会社に出社すると、なんだか男性陣が色めきだっていた。
「なんかあった?」と思ったら、部長がデスクで私を手招きした。


「A子が出演しているビデオがあるらしい。オマエ、借りて来いよ!」
衝撃的なセリフ。
対面側で仕事をしていたA子ちゃんは、独身20代と云えど、おっかさんみたいな体形だった。
そのA子ちゃんがアダルトビデオ? ウソでしょう??
部長はシリーズ物のタイトルを教えてくれた。


当時結婚していたので、旦那と一緒に興味津々借りてしまった。
が、途中で気持ち悪くなって、最後までは見なかった。
本当にAこちゃんだった。
彼女は自称「お嬢様」
お嬢様がアダルトビデオかぁ~、と衝撃を受けた20代の私。


そんな過去があったので、小説でそんなストーリーは、衝撃的とはならなかった。
私が20代の頃は、アダルトビデオに出演なんて、大変な事だったので。
(今でも大変な事?)
他にも色々、噂が立ったりしていた。
どこどこの会社の人が、AVに出演していたらしいよ、とか。


出演した本人は、きっとお小遣い欲しさだったんだろうけれど、そんなのやるべきではないね。
その道で稼ぐというなら、それはアリかと思うけれど。
たまたま一度なのか数回なのか知らないけれど、出演しちゃうと世間に出回っちゃうからね。
誰が見るかなんてわからないし。
そもそも体に自信があるならまだしも・・・。
何段にもなったお腹がゆっさゆっさと揺れるシーンなんて、見ていられない。
知人だったら、尚更だ。


あぁ、加賀恭介さんから脱線しちゃった。
東野さんの加賀恭介さんシリーズって、他にも2冊ほど読んだんだけれど、なんかイマイチなんだよね~。
今回もイマイチだったので、加賀恭介さんとは合わないんだろうな、私(笑


次に読むのは、「紙の動物園」
本は既に入手してある。
最近読んだ本は、どれもこれもイマイチだったので。
紙の動物園が、私と相性良いといいな。